知ってください!肌は身体を守るバリアという事を
あなたは肌トラブルありませんか?
お肌は外部刺激や様々な菌などからの侵入を防いでくれる要塞です!
乾燥をしたら保湿しとけばいいだけじゃダメなんです!
アトピー性皮膚炎についてみていきましょう
アトピー性皮膚炎とは特徴的な部位に増悪と寛解を繰り返す痒みのある湿疹を呈する
慢性皮膚疾患です。
皮膚疾患の中でもありふれた疾患になります。
見た目の肌質からも患者さんの生活の質QOLが著しく低下させることもあります。
これまでは、外用薬のステロイド剤やタクロリムス剤が治療の中心でしたが、
2018年にデュピルマブが登場し、中等症~重症のアトピー性皮膚炎治療が
大きく変わり始めようとしています。
厚生労働省の疫学調査によると10~13%の小児がアトピー性皮膚炎という
データがあり、年齢を重ねるごとに減少しているものの20代で10%弱~
50∼60代で3%ほどと推定されます。
その中でも15%~20%は中等症~重症と報告もあります。
アトピー性皮膚炎の診断と病態とは?
アトピー性皮膚炎は「瘙痒」のある「湿疹」であり、「特徴的な分布」である事。
しかも、「慢性・反復性の経過」であり一過性でないことが判断するうえで重要となる。
さらに、詳しく解説すると赤み・かさかさ・ぶつぶつ・ジュクジュク・かさぶた・
皮膚が分厚くなり皮膚の溝が深くくっきり見える状態。
乳児期は頭・顔にあらわれ徐々に下降し、体幹・四肢に及ぶ。
幼児~小児期は頸部・四肢屈曲部に多く見られて、
思春期・成人期には上半身に(顔・頸・胸・背)に皮疹が強い傾向が見れます。
また、アトピー素因とは気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎のうち
いずれかか、または複数の家族の既往歴があること、またはIgEをを生産しやすい事を指します
アトピー性皮膚炎の治療方法はどんなのがありますか?
外用療法・・・
大きく分けて2種類のタイプがありステロイドとタクロリムスである。
ステロイドには多くの種類があり、軟膏・クリーム・ローションにスプレーまである。
強度もweak~strongestまであり豊富。
タクロリムスは成人用0,1%小児用0,03%の軟膏の2種類
それぞれの特徴は違うのでお医者に相談を!
内服療法・・・
シンクロスポリンは免疫抑制剤でT細胞からの炎症を引き起こす物質(サイトカイン)の生産を
抑制する。
長期的に内服すると肝機能・血圧上昇などの副作用の懸念があり、短期使用に留める。
シンクロスポリンは即効性は期待も出来るが、使用を中断後に悪化するケースも見られる
ようで副作用のチェックのため定期的に血液検査も必要となる。
光線療法・・・
光線療法とはおもにナローバンドUVBという波長が311㎚付近の極めて狭い範囲の波長
の紫外線を全身もしくは局所に照射する方法です。
アトピー性皮膚炎治療は外用薬が有効的なので光線治療を併用することが少ないですが、
乾癬という疾患では外用療法の奏功しないケースもある為に併用するケースもある。
ただ、ナローバンドUVB照射機器がある施設などが多いわけではない。
デュピルマブ・・・
2018年4月に登場したデュピルマブ。
外用療法で十分な効果が得られなかった、外用療法の副作用で外用療法が続けることが困難な
場合に投与することが出来る。
1999年プロトピッック軟膏以来のアトピー性皮膚炎の治療薬で、特に中等症~重症患者の
アトピー性皮膚炎患者治療が今後は大きく変わっていく事が予想されます。
皮膚の役割と構造
皮膚というのは3つの層でから出来ております。
上から、表皮・真皮・皮下組織となります。
目に見えている所は表皮です。爪などで引っ掻きむしると表皮が剥がれて真皮層が出てきます。
表皮には毛穴・汗腺があります。
表皮には4層の細胞が絶えず細胞分裂を起こし、膜を作っています。
この膜が丈夫でバリア機能として働いているのです。
体内の水分の蒸発を防ぎ、外界からの刺激や化学物質の侵入を防いだりと角質細胞内には
天然保湿因子NMFがあり、水分を保持して皮膚の表面をしっとりと保つに役立ちます。
たかが、肌荒れや乾燥と思っているとそこからが外部からの侵入経路になりうる可能性があり
重大な症状にもなりかねません。
美容的効果などを目的とした商品がたくさんありますが、まずは自分の肌の状態を確認してから
使用をしましょう。
効果効能の謳い文句に釣られずに、お肌をケアすることで健康的なお肌をキープしてもらえます。
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